どうも!週に3日は家から1歩も出てないライターのカナモです!
最近の生活が怠惰すぎてちょっとヤバイです。
こう毎日家に引きこもってると、家の中がグチャグチャになりそうですが、そんなことはありません。
何故なら物が少ないから。
世間では物が少ない生活、つまり「ミニマルライフ」や「ミニマリスト」に憧れている人、実践している人が増えてきているように思います。
でも「ミニマリスト」と「シンプリスト」を混同している人がかなり多いです。
今回は両者の違いについて色々と説明していきたいと思います。
それ、シンプリストやで
- 白を基調とした部屋
- 木製で統一された家具
- 無駄なデザインのない家電
- コーディネートしやすいシンプルな服
ミニマリストの家って、こんなイメージないですか?
それ、シンプリストやで。
「ミニマル」と「シンプル」は同じように捉えられることが多いんですが、両者は全くの別物です。
ミニマリストとは
1960年代のアメリカに登場し主流を占めた傾向、またその創作理論であり、最小限(minimal)主義(ism)から誕生し、必要最小限を目指す手法である。装飾的な要素を最小限に切り詰め、シンプルなフォルムを特徴としている。また、ミニマリズムを行う者を「ミニマリスト」と呼ぶ。
引用元:ミニマル – Wikipedia
キーワードは「最小限」です。
断捨離という言葉がありますが、ミニマリズムはそれと似ている部分があります。
断:新しく物を増やさない
捨:不要なものを捨てる
離:物への執着から解放される
高度経済成長期には「大量生産・大量消費」という概念があり、ミニマリズムとは正反対の価値観を持つ人が大半でした。
大きな家に住んで、いい車に乗って、家具や家電を好きなだけ揃えて、派手さを重視する。
これは日本だけじゃなく、経済成長中の国は全部そういう価値観になります。
でもいつしか「物に溢れた生活って本当に幸せなのか?」という疑問を持つ人が出てきて、「物が多いと本当の幸せに気付けないのではないか?」と考えた人(山下英子さん)が断捨離を提唱したわけです。
シンプリストとは
「シンプル」とは簡単、質素、単純という意味になります。「シンプリスト」は、モノの数には関係なく、暮らしの要素を単純化して、プレーンで統一感のある暮らしを実践している人たちのことです。
キーワードは「単純化」です。
無駄な機能や装飾を排除し、できるだけ単純なデザインや構造の物を持つというのがシンプリストであり、シンプリズムです。
その点だけで言うとミニマリズムに通じるところがありますが、決定的に違うのは「強調」という点です。
強調が一体どういったものなのかは、次のクイズで説明したいと思います。
クイズ「ミニマルorシンプル」
せっかくなんで、みなさんにちょっとしたクイズを出題したいと思います。
今から出てくる写真が、ミニマルなのかシンプルなのかを当てるだけの簡単なものです。
第1問
これは簡単な問題ですね。
正解は「シンプル」です。
部屋も家具も全て木目調に統一したシンプルの手本みたいな部屋ですね。
第2問
少し難易度が上がりました。
これはシンプルが正解です。
テーブルの上のオブジェも、床に敷いてる絨毯も、ソファの後ろのやつも、ミニマリズムには不必要です。
だってそれらがなくても全く不便はないわけですし。
第3問
これはどうでしょうか。
正解はミニマルです。
何もない部屋の中にテーブルがひとつ。これだけ最小限の部屋であれば、ミニマルな生活と言って差し支えないです。
第4問
Macbook airです。これはどっちでしょうか。
正解はシンプルです。
シンプルというのは「最初から無駄を省いたもの」です。
無駄な装飾や機能を廃して、できるだけ簡素なデザインにしたMacbook airは、まさにシンプルの代名詞ですね。
「じゃあミニマルなパソコンってどんなの?」という疑問にお答えしましょう。
はい、これがミニマルです。
ミニマリズムの根幹は「無駄を削る」というものです。
PCケースのフタを外して無駄を削ぎ落としたこのパソコンは、まさにミニマリズムの象徴です。
ミニマルとシンプルの違いって?
ミニマルとシンプル。両者の違いを言葉で表現するのって意外と難しいんですよね。
しかし僕の好きなブロガーさんが、この違いを超分かりやすく説明してくれています。
これが全てです。
つまりシンプルは「強調する部分がない」もので、ミニマルは「そこから削ぎ落として強調する」ものということですね。
この図を始めてみた時、「自称ミニマリストの大半は、実はシンプリストやな」と感じました。
だってみんなが目指しているミニマルな生活というのは、第1問の部屋みたいな感じですからね。
本来のミニマリズムは物が少ないということではなく、何かを強調するために無駄を削ぎ落とすというものです。
まとめ
僕はミニマリストです。
それは物が少ないからと言うよりも、強調したい生き方があって、そのために無駄を省いているからです。
その本質を理解しないままひたすら断捨離をするのは、それはもうミニマリストでもシンプリストでもなく、ただの節約家です。
大事なのは、言葉や流行に躍らされることなく、本質を捉えて行きていくことではないでしょうか。