レストレスレッグス症候群ってみなさん知ってますか?日本語では「むずむず脚症候群」と言うんですが、症状はその名の通り足がむずむずするというものです。
今回はそんなレストレスレッグス症候群の原因と対策について考えていきたいと思います。
レストレスレッグス症候群とは
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群、下肢静止不能症候群)の主な症状は
- 安静状態のときに発症する
- 虫が這うような感覚に襲われる
- 気持ち悪くてじっとしてられない
というようなものです。
発症比率は女性が男性の1.5倍で、女性の敵と言える症状です。
早い話、「不快極まりない状況が続いて寝られたもんじゃねぇ!」という、睡眠大好きな人の宿敵です。
原因
この症状の厄介なところは、何故症状が出るのかハッキリとは分かっていないという点です。
主な原因として考えられているのが以下の3つです。
- 神経細胞の異常
どうやらドーパミンの異常によって発症すると言う説が有力です。ドーパミンは脳内の神経同士の情報伝達をする役目があり、それが正常に働かないことによってレストレスレッグス症候群になるそうです。
- 鉄分不足
鉄はドーパミンを作るのに必要で、鉄分が不足することによってドーパミンも不足し、脳内の情報伝達がうまくいかないということです。
- 遺伝
家族にもレストレスレッグス症候群の人がいる人は、遺伝によるものかもしれません。もう遺伝って言われたらどうしようもないですよね。
実は僕もレストレスレッグス症候群に悩まされています。毎日ではないんですが、布団に入って眠くなってきた頃に症状が出ます。
レストレスレッグス症候群と言う名前ですが、症状が出る場所は足だけではありません。僕の場合は背中(肩甲骨のあたり)がむずむずして、とても寝られたもんじゃないです。気持ち悪すぎてじっとしておくことすらできません。
レストレスレッグス症候群は睡眠障害のひとつで、ひどい場合は睡眠不足によるうつ病になってしまうケースもあるそうです。
改善方法
では不快極まりないレストレスレッグス症候群とオサラバするためにはどうしたらいいのかを紹介したいと思います。
鉄分・チロシン補給
足りてないドーパミンを直接補うと言う方法があります。鉄分とチロシンを摂取することによってレストレスレッグス症候群が改善したという例もあるみたいですよ。
食品から補うなら、鉄分は
- バジル
- タイム
- 青のり
- 鶏・豚レバー
- 高野豆腐
チロシンは
- 鰹節
- 高野豆腐
- 大豆
- チェダーチーズ
- たらこ
このへんがそれぞれの含有量が多いです。
つまり高野豆腐が最強ということです。
しかし食事だけでは改善しないこともあり得るので、そんな時はサプリメントで補給してもいいでしょう。但しサプリメントは含有量が多く、飲み過ぎは別の症状を引き起こしてしまう可能性もあるので要注意です。
カフェイン・アルコール・タバコを減らす
コーヒーなどに含まれるカフェインは鉄分の吸収を阻害するので、カフェインは控えましょう。アルコールやタバコもレストレスレッグス症候群を悪化させると言われているので、嗜好品はほどほどに。
僕の場合ですが、コーヒーは1日1杯まで、タバコは1日5本までに減らしたら症状はかなり改善しました。特にサプリや食事療法を取り入れているわけじゃありません。タバコ減らすのは相当気合が必要ですけどね。
薬物療法
どうしても改善しない場合は、薬による治療も必要です。
レストレスレッグス症候群は睡眠障害なので、睡眠障害専門のクリニックか、睡眠外来、神経内科、精神神経科などで診てもらうようにしましょう。内科や皮膚科では適切な処置をしてもらえない可能性もあります。
そして処方してもらえるのは以下の2つになると思います。
- ドパミンアゴニスト
ドーパミンの働きを補う
- 抗けいれん薬
神経の興奮を抑える
こういった薬を処方してもらえば、レストレスレッグス症候群はかなり改善されるでしょう。上記2つはレストレスレッグス症候群の治療薬として認可されているので、病院に行けば普通に処方してもらえます。
勿論、薬が必要になる前に生活リズムや食事などを見直して改善に務めるのが一番ですけどね。人によっては薬による副作用で悩むこともありますしね。
まとめ
たかがレストレスレッグス症候群、されどレストレスレッグス症候群です。
世間ではあまり認知されていないように感じますが、罹患率は2〜4%です。つまり日本では少なくとも200万人〜400万人が発症しているということになります。
糖尿病患者が300万人強と言われているので、レストレスレッグス症候群は決して珍しい病気ではありません。かかったことのない人は「むずむずする程度なら我慢できるやろ」と思うかもしれません。
絶対無理ですから。我慢できるレベルじゃないです。
レストレスレッグス症候群は快適な睡眠の敵です。
つまり幸せの敵です。
規則正しい生活や、鉄分やチロシンの多い食事を心がけることで、症状は改善します。
それでもダメなら病院に行きましょう。
睡眠障害ですからね。
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