どうも!東南アジア大好き、ライターのカナモです!
海外旅行は楽しいですよね。世界遺産を巡ったり、現地の食べ物に感動したり、色んな人と交流したり。
でも楽しむためには気をつけなければならないことが色々とあります。それは言葉だけではありません。ハンドサインやジェスチャーもかなり気を遣ってほしいと思います。
言葉や文化、歴史が違えば、ハンドサインにも意味の違いが出て来ます。
知らないとヤバいハンドサイン
日本で当たり前のように使っているハンドサインは、必ずしも世界共通とは限りません。言葉や文化が違えば、同じサインでも違う意味になることがしばしばあります。
海外旅行するには最低限知っておいたほうがいいハンドサインをまとめたんで、特にこれから旅行の予定がある人は是非チェックしてみてください。
【中東】サムズアップ
いわゆる「いいね」サインなんですが、イランやアフガニスタンなどでは性的な意味になります。イタリアやギリシャでも同じような意味になるので気をつけましょう。
満面の笑みでサムズアップして誤解されるなんて、旅の思い出としては最悪ですからね。
特に中東は性的な表現にとても厳しいイスラム教徒が多いんで、絶対に避けたい誤用のひとつです。
【ギリシャ】ピースサイン
大抵の国では「勝利」や「平和」などの意味があるこのハンドサインですが、ギリシャでは「くたばれ」という意味になります。
罪人に物を投げつけて侮辱する時の指の形だそうです。きっとキレイなストレートで物を投げつけてたんでしょうね。
日本でも元々ピースサインは嫌われていた筈です。と言うのも、第2次世界大戦でアメリカが日本に原爆を投下した時、チャーチルが記者に向かってピースサインをしました。世界で唯一原爆を落とされた国として、ピースサインは屈辱的な意味にしても良いと思うんですよね。
【イギリス】裏ピースサイン
手のひらを相手に向けたピースサインは問題ないんですが、相手に手の甲を向けたピースサインは性的屈辱を意味します。オーストラリアとニュージーランドも同じです。
英仏の100年戦争が行われていた時代に、イングランドの兵士がフランス軍を挑発するのに使われたのが始まりと言われています。
裏ピースは若い世代が結構やりがちなんで、日本国内ならいいですが、海外では変にカッコつけないようにしましょう。
因みに、インドでは「ウンコしたい」という意味になるので、別の意味で気をつけましょう。
【ドイツ】ちょっと前すいません
日本では人の前を横切る時に使うハンドサインですが、ドイツでは、顔の近くでそれをやると「ワイパーサイン」というものになり、ワイパーで前が見えてないという意味から転じて「お前はバカか」という意味に捉えられます。
ドイツで人の前を横切る時は、何もせずに申し訳なさそうな顔だけ作って通りましょう。
【ドイツ】挙手
ドイツで1番やってはいけないハンドサインです。
ナチスドイツ式の敬礼が直立して手をまっすぐ伸ばすというものだったので、発祥の地であるドイツではタブー中のタブーです。
ドイツではこのハンドサインを社会から徹底的に排除しています。タクシーを止める時は人差し指で挙手し、学校では「手を上げて」ではなく「指を上げて」と表現します。ギリシャ出身のサッカー代表選手がファンサービスのつもりでうっかり5本指で手を伸ばしてしまい、永久追放されたという事件もあるくらいです。
最悪の場合逮捕されます。
ドイツ人が日本に来て1番ビックリするのは、このハンドサインを学校で使っていることだとか。
【ギリシャ】ちょっと待った
手を前に出して手のひらを相手に向けるハンドサインですが、ギリシャでは最上級の侮辱サインです。意味は「くたばれ」です。
大昔、捕らえられた罪人に対して、手のひらで汚物をなすりつけたというのが由来だそうです。
ピースサインもそうですが、ギリシャ人の罪人に対する扱いが酷い。
【フランス】OKサイン
「お前の価値は0に等しい」という屈辱的なサインになります。
価格交渉でお店の人にOKサインを出してしまうと、せっかくまとまりかけた交渉が速攻で破談になるかも。ローラはフランスに行けないですね。
因みにドイツでは肛門を意味するハンドサインになり、なんと罰金もあるそうです。
【フランス】ガッツポーズ
フランスでは、中指立てるのと同じく「くたばれ」という意味になります。
テンションがあがっても、フランスではぐっと抑えて静かにはしゃぎましょう。
【タイ】子供の頭を撫でる
タイでは、子供の頭上に精霊がいるとされています。そして子供の頭を撫でるということは、頭の上にいる精霊を侮辱することになってしまいます。
但し、家族など近しい人間関係であれば問題ないとも言われています。
どっちにしても観光客はやめといた方がいいですけどね。
【欧米】手招き
日本では「こっちに来い」という意味のハンドサインですが、欧米では「あっち行け」という真逆の意味になってしまいます。
欧米で誰かを手招きしたいなら、手のひらを上に向けて人差し指でクイクイっとしましょう。ハワイの入国審査官も「next」とか言いながらやってましたよ。
僕は普段からこうやってます。その方が海外に行っても間違えないですし。習慣って怖いですからね。
あとがき
この記事だけで全てのハンドサインを網羅することは、とてもじゃないけどできません。それだけハンドサインというのは、その土地の歴史や文化に大きく影響されるということです。
なので旅行先の国の歴史や文化を前もって勉強し、マナー違反になるようなことを避ける努力が必要です。
歴史的建造物に落書きするアホとか信じられないですよね。海外から来た調子乗りに自分の大切にしてる物に落書きされたらどう思うねん、って話ですよ。
ハンドサインもそれと同じです。その意味になったのにはちゃんとした理由があります。それを知ろうともしない旅行者がノリで屈辱的なハンドサインしてたら、そりゃ誰でも怒ります。意味に怒るだけじゃなく、何よりも自国への理解の浅さに憤ることでしょう。
ハンドサインに限らずですが、今から行こうとしている国の歴史や文化もちゃんと調べてから訪ねるべきだと僕は思っています。観光地やグルメスポットだけじゃなくてね。
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