どうも!犬アレルギーなのに犬の世話をしてるライターのカナモです!
みなさん普段から慣用句使ってますよね?「私服を肥やす」とか「手を染める」とか「足を洗う」とか。
慣用句なしで会話をするのは難しいです。でも慣用句の使い方を間違えてる人って結構多いんですよね。
誤用だらけの慣用句
僕は日本語の専門家ではありませんが、そんな僕でも「それは意味が違う!」と分かる誤用をしている人が多いです。
今回はみんな間違いがちな慣用句と、その正しい意味を紹介したいと思います。
新社会人の諸君は要チェックや!
的を得る
よく「的を得る」は誤用で、正しくは「的を射る」だと言う人がいますが、実はこれどちらも正解です。
と言うのも、元々「的を得る」というのは、弓道の的の真ん中にある黒い丸「正鵠(せいこく)」を射抜くという意味で使われていた「正鵠を得る」という言葉からきています。
それに、辞書の権威である見坊豪紀(けんぼうひでとし)という人が監修した「三省堂国語辞典」に『的を得るというのは誤用だ』と書かれたのが始まりで、今は『誤用って言ったけど間違いでしたテヘペロ♪』と訂正しています。
「的は得るものじゃなくて射るものだ!」という固定観念を持ってる人もいると思います。でも「得る」と言う言葉の意味は「手に入れる」というものです。つまり正鵠を射抜いたという事実や正確さを手に入れたと考えれば、少なくとも意味は通じる筈です。
アダルトチルドレン
これは読んだまんまの意味ではありません。
「いつまで経っても大人になれないピーターパンみたいな人のことやろ?」と解釈している人が多いと思いますが、これは間違いです。
正しくは「家庭環境の影響で色んなトラウマを抱えたまま成人した人」という意味です。
「アダルトチルドレン・オブ・アルコホリック」が語源で、元々はアルコール依存症の家庭で育った人のことを指しますが、現在では様々な問題を抱えた、いわゆる機能不全家庭という意味となっています。
「俺アダルトチルドレンだから協調性ないわーww」これはただのワガママな大人です。
一本締め
飲み会の締めに「じゃあ最後は一本締めで!」と言う恒例のやつですが、大抵みんな「よ〜、パン!」で終わります。が、それは完全に間違ってます。
手を1回だけ叩いて終わるのは「一丁締め」です。
一本締めは、3・3・3・1拍子を1回やるというのが正しい使い方です。それが3回なら三本締めです。
僕は会社員時代に飲み会の幹事をやったことがあるんですが、最後に「じゃあ一丁締めで締めましょう!」と言うと、周りから「いやいや一本締めやろww」と言われました。そしてみんな手を一回だけ叩いてました。みんな間違っとるやないか。
課金
「ネトゲに◯◯円課金した!」と言うような使い方が普及していますが、それは間違いです。
そもそも課金という時は「金を課す」ということなんですが、「課す」というのは「負担させる」という意味があり、支払うという意味はありません。
つまり課金とは「お金を徴収する」というのが正しい意味です。
おそらくゲームなんかの「課金システム」という言葉から転じて、支払うことを「課金する」と誤用するようになったんだと思います。
失笑
これも間違って使ってる人が多い印象です。
見下したような笑い方のことを「失笑する」と使う人がいますが、それは「嘲笑」です。
失笑とは「思わず笑ってしまう」ことを指します。噴き出すという言葉と同義ですね。
因みに「爆笑」も間違ってる人が多いですが、爆笑は「沢山の人が笑う」ことで、1人で腹抱えて笑うことではありません。それは「大笑い」です。
募金
課金と同じような誤用が広まっています。
「金を募る」から募金というのであって、お金をあげるのは「寄付」です。
なので「募金してくる!」と言う場合、あなたがお金を集めるという意味になってしまいます。
ダイエット
女性は体重計に乗ると義務のように「ダイエットしなきゃ」と唱えますが、一般的に広まってる「痩せる」というダイエットの意味は半分正解で半分間違いです。
ダイエットとは「適正体重に近づける」ことを意味にします。
なので太った人が「ダイエットしなきゃ」というのは勿論合ってますが、痩せすぎの人が「ダイエットしなきゃ」というのも正しい使い方というわけです。
「もうちょっとダイエットしたら?」と言われても、(なるほど、痩せすぎてるから太れということか!)という解釈をしてもいいわけです知らんけど。
役不足
「与えられた役割が自分には重すぎる」という意味で使ってる人が大半だと思いますが、それは全く逆の意味です。
役不足の本来の意味は「自分の能力に対して与えられた役割が軽い」という意味の言葉です。なので「僕には役不足です。」なんて言ってしまうと、とんでもない自意識過剰発言になってしまいます。
その意味で使うなら「力不足」が正しい表現です。
たまに「役者不足」と表現する人がいますが、これは造語で、役不足の対になる意味はありません。
確信犯
「悪いとわかっていながら行う犯行」という意味で使う人のなんと多いことか。
本当は「政治・宗教・思想的な信念に基づいて正しいと信じて行われる犯行」のことです。テロなんかがそうですね。
まぁどっちにしても犯罪は犯罪です。悪いことはやめましょう。
雨模様
「雨が降っている状態」のことを指して言う人がいますが、本来の意味は「雨が降りそうな状態」のことです。
「あいにくの雨模様で〜」と天気予報で聴くことも多いと思いますが、中継してるお天気お姉さんの背後でめっちゃ雨降ってるやんって心の中で突っ込むこともしばしば。
テレビに出る人こそ雨模様の意味を正しく理解してほしいです。
まとめ
今回は日常的に使う慣用句の本来の意味をまとめてみました。あなたは全部正しく使えてますか?
ただ正直に言うと、多少意味が違ってもいいと僕は思っています。
本来の意味と違っていても、それが一般的に浸透しているなら、その意味で使っても良いんじゃないでしょうか?言葉というコミュニケーションにおいて1番大切なのは「ちゃんと伝わる」ということです。
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