どうも!バファリンの残り半分は鎮痛成分、ライターのカナモです!
はじめに言っておきますが、この映画は同性愛がテーマです。
最近ではトランスジェンダーや同性婚に寛容になってきていますが、少し前までは「ゲイは人にあらず」みたいな凄まじい差別があったようです。
この作品はまさにそんな時代と地域に生まれた2人の男の純愛を描いた物語です。
あらすじ
1人は羊の群れ近くで狼を警戒し、もう1人は麓でキャンプをし、交代で見張りにあたる。
長い期間2人っきりになり、お互いに信頼関係を構築するが、ジャックは友情以上のものを求めていた。
ある日、テントの中に2人で寝ることになり、ジャックがイニスを誘う。
イニスは同性愛者ではなかったが、ブロークバックマウンテンに2人きりという特殊な状況が、彼をジャックとの行為に及ばせてしまう。
その後も体を重ねる2人だが、秋が迫りブロークバックマウンテンでの仕事も終わる。
そしてイニスとジャックは来年の約束をせずに別れる。
こんな感じです。
ジャックの登場シーンからゲイオーラがめっちゃ出てて、ジェイク・ギレンホールの演技力が凄いな、というのが最初の感想です。なんかやたら目がキラキラしてますし。
みどころ
愛は性別を超える
誰かを好きになったり、愛し合ったりすることに、性別は関係ないというのが良くわかります。
生物としてオスはメスに、メスはオスに惹かれるようにできてはいますが、人間は理性の生き物です。
本能を超えて同性を愛するというのは、決しておかしなことじゃないと思います。
苦しい2重生活
しかしながら、世間は同性愛に対して厳しいです。
つまり同性愛者達は、世間での顔と本当の顔を使い分けて生活する方法を選ばざるを得ません。
イニスとジャックも同じで、結婚して妻と子供を養い、どこにでもいる人間を演じることを選択しました。
2人が本当に自分らしくいられるのは、一緒に行く年に数度のキャンプのみ。
偽り続ける葛藤や苦しさがリアルに描かれています。
現代とのギャップ
現在では日本でも同性婚を認める自治区があったり、テレビで毎日のようにオネエ系芸能人を見かけたりと、同性愛に対する認識が昔と比べてかなり違います。
「ゲイ」と言っても差別的なニュアンスで使う人も少ないように感じます。
そんな現代だからこそ、この作品の内容はセンセーショナルですね。
まとめ
同性愛に強い差別意識がある時代だからこそ、2人の愛や苦悩が痛いほど伝わってきます。
同性愛はどんな時代もマイノリティに位置していて、残念ながらそれは変えられません。
でもマイノリティへの理解は、マジョリティに属する人間の責任だと思うわけです。
実際に今でもイニスとジャックのような人達は世界中にいるわけで、一昔前のアメリカの物語という認識で観て欲しくないな、と感じた作品でした。